2022.12.29荒金格言
2023年1月の格言
令和5年1月の格言は
令和5年の予想 癸卯 (ミズノト・ウ) |
来る令和5年は、平成29年よりスタートした、経済台頭期の7合目の年となります。
この時代を生きるヒントとして、中国の古典『論語』にある教訓として、次の言葉をご紹介したいと思います。
「仁を好みて学を好まざれば、その弊(へい)や愚なり」です。
仁徳とは愛を持って人間関係の広がり、人脈の広がりを意味します。
そういう人は情にあついのですが、それだけで学問を好まず、識見も広め高めないと単に情けにおぼれて、地に落ちてしまうだけです。
令和4年は、コロナオミクロンの感染が引き続きあり、またロシアのウクライナ戦争、7月には安倍元総理が暗殺されるという事件があり、大変な年になりました。
明治、大正、昭和と言っていた元号が、今では昭和、平成、令和となり、すでに平成生まれが30歳台にまでなって企業で頑張っています。
つまり時代が大きく変わってきたわけです。
これだけ時代が変わってきた以上、政治も経済も今までのやり方では通用しません。
経営者は時代の変化に敏感でなければいけません。
では、来たる令和5年は、どのような年になるのでしようか?
算命学の未来予測術に基づき、解説させて頂きたいと思います。
令和5年、干支暦では「癸卯」の年になります。
癸卯(ミズノト・ウ)年の意味するもの
俗に、干支の事をエトと言いますが、十干の中で陽の十干を「エ」と言い、陰の十干を「ト」と言います。
令和4年は壬寅(ミズノエ・トラ)年で陽の年でした。
なので海外ではロシアのウクライナ戦争、英国のエリザベス女王の死去、中国の習近平の三選などがありました。
令和5年の干支にあたる、「癸」(ミズノト)は、中国の五行説である、木性、火性、土性、金性、水性の5要素の内の「水性の陰」にあたります。
陽の年は、海外発の出来事が発生しやすい年。陰の年は、国内発の出来事が発生しやすい年となります。
すなわち「癸」(ミズノト)は、五行を東西南北と中央の五方向に割り振った中では「北」に位置します。
さて年の干支の十二支の方は「卯(ウ)」。「ウ」は算命学では陰の木性であり、開くと言う意味があります。
「癸卯」が意味する年は、陰の干支の年なので、国内で様々な出来事が起こる暗示があります。
心配なのは国内の政治と経済の低迷、混乱です。また天災も引き続き継続する懸念があります。
令和5年は、引き続き天候不順も続きます。
とりわけ水害と地震の頻発は起こりそうです。但し、大都会の地震は避けられそうです。
前回の癸卯年のヒット曲は、三田明の「美しい十代」、舟木一夫の「高校三年生」「学園広場」、梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」、三波春夫の「東京五輪音頭」、春日八郎の「長崎の人」、北島三郎の「なみだ船」、などなどです。
ファッションで流行ったのは、ボーイッシュルック、ノースリーブ、ブーツスタイル。
売れた製品は、サインペン、タッパーウェア、電気蚊取器のべープ(フマキラー)、脱臭剤のノンスメル(白元)、エースコックの即席ワンタンメンなど。
経済台頭期
癸卯年の日本国の運気と経済動向
令和5年は、算命学における時代論で分析しますと、平成19年から始まった知恵の時代が終わり、平成29年から経済が発展する経済台頭期に入って7合目になります。
算命学では50年ごとに時代は似たような傾向をたどるとしていますが、新年は昭和でいえば98年。
ということは50年前は昭和48年です。
この年は私が総合商社に入社して2年目。ともかく日本経済が右肩上がりの時期でした。
新入社員は夜9時から時あたりまでの残業は当たり前。但し11時をすぎたら自宅までタクシーを使って良い時代でした。
自分の名前が入った名刺を二枚だすと、どのタクシーもお金を支払わずに乗れました(1枚だと誰かのを使う可能性があるので)。
また数年間は毎年3割のベースアップ。今では考えられません。
それでは令和5年は日本国の経済にとって、どのような年となるのでしょうか?
ここ数年はコロナ騒動で、また令和4年はロシアのウクライナ侵攻などがあり、かなり経済は業種によっては厳しかったです。
来たる令和5年は、令和4年よりは経済は活性化してきます。
また海外からの需要が増えて、輸出や海外からの旅行関係の分野ではかなり業績が上昇するでしょう。
その一方で円安で輸入業や海外への旅行は引き続き厳しさがあります。
若干、円安から円高に向かうでしょうが、相変わらず厳しさは変わりません。
癸卯年の日国内政治の向かう方向
内閣支持率と自民党支持率の合計が55%以上だと政権はなんとかやってゆけます。
今の政局は、岸田政権がさほど強くないとはいえ、まだ危険水域ではありません。
一方で、野党がお粗末過ぎるので、政権交代にまでは当分向かいません。
立憲民主党と共産党の支持率を足しても10%前後にしかならないし、野党は政策を出すより、単に与党の足を引っ張るだけなので。
いつも言っていますが算命学は矛盾が不運の入り口です。
野党、とりわけ立憲の矛盾は、基本的な政策の違う共産党と組んだ事。
また政権交代と言いながら、単に与党の揚げ足取りや批判、スキャンダルの追及だけしかしなかった事。
問題は、自民党内に岸田さんの次の総理総裁候補がいない事。
あえて言えば実力から言えば茂木議員ですが、人間関係が今ひとつ。それを完全出来るかが鍵です。
癸卯年における中小企業の生き方
ご承知の通り、円安が激しい中、輸出が多い大企業は空前の利益。
一方で輸入が多い企業、また中小企業が厳しい環境が続きます。
ではこの年の中小企業のトップが持つべき、心がけについて述べていきます。
①時代が変わった事を強く認識すべき
元号が変わり、コロナによる感染が拡大。またロシアがウクライナに入り、電力、食料など多品種が値上がった。
これほど激変が続く時代は近年ではまれですが、これは事実です。
時代が激変した以上、中小企業の経営者の発想も変化して当然です。
今までのものをベースにするのは基本ですが、そこから少しでも変化させる必要性をまず感じてください。
すると必ずアイデアが浮かびます。その考えを大切に育む必要があります。
②この時代、今までの成功者の発想がマイナスになる場合が多い
昭和から平成までの成功者は立派ですが、過去の成功者が新しい時代にも成功するとは限りません。
時代が変わった以上、むしろマイナスになる場合もあります。
これからの時代の成功者は、過去の自分の成功を忘れるところから出発すべきです。
③家族とお客さまを大切にする
人間は、本能的にまず自分の成功と幸せを願います。腹式呼吸法を思い出してください。
普通の呼吸は、肺にある空気をあまり出さずに新たに空気を吸おうとします。
しかしすでにかなり入っているので、さほど新しい空気は入りません。
しかし腹式呼吸法をすると、まずは中にある空気を思い切り外に出します。
すると次には新鮮な空気が大量に肺の中に入ってきます。出せば入る。
これからは、自分の為に、ではなくまずは身近な家族の為に、そして縁あるお客さまや友人、知人らの方々が幸せになるよう貢献してみてください。
結果、大なる幸せが自分に戻ってきます。
癸卯年における社会現象
この年も引き続き天候異常が続きます。水害もあり、また部分的には水不足もあるでしょう。
中国の古典では、政治が不安定だと天候も異常になりやすいといいます。
また前回の予測通り、壬寅年には地震が頻発しましたが、この流れは癸卯年も引き続きます。
不安定な傾向の中、国民の不安を増幅させる日々が続きます。
大切なのは一家の中で、陽の心を皆が持つ事。
明るい言葉、明るい発想を常に持ち、周囲に伝えていくと周囲の流れが変わります。
癸卯年におけるサラリーマンの心構え
友人で大企業の副社長をしていた友人が言っていました。
後輩で役員を退職した人たちが、どこかに顧問などで再就職が出来ると思って紹介して欲しいと言って来るそうです。
そこで、「君は何が得意か?」と聞いたら答えがない。
大会社で優秀な部下を持って仕事をしてきたが、自分から売り込めるものがないので紹介出来なかったと。
これからの時代は、学歴だとか職歴などは問題ではなく、自分が何が出来るかが問題。
ある面では職人の時代です。
サラリーマン時代に、一つでもいいので自分の得意な部分を持っていないと、高齢化社会では生き残れません。
癸卯年における諸外国の運気と動向
①米国
バイデン大統領は、46代目の大統領です。
算命学の代数論によると、末尾が1代、6代の大統領は攻撃本能が宿り、末尾が2代、7代の大統領は陰謀家的。末尾が3代、8代の大統領は和合的。4代、9代の大統領は、庶民的。5代、10代の大統領は人気があるが暗殺の危険性があると申し上げました。
過去を振り返ると、32代ルーズベルトは日本が戦争をするように仕掛け、33代トルーマンは戦争を終結。34代アイゼンハワーは庶民的。35代ケネディは人気がありましたが、暗殺されました。36代ジョンソンは、ベトナム戦争を激化させ、37代ニクソンは日本に黙って中国との関係を改善。38代フォードは、初めて訪日。39代カーターは庶民的。40代レーガンは人気。しかし暗殺未遂に。41代ブッシュは湾岸戦争をし、42代クリントンは親中派で日本に厳しかったです。43代ブッシュジュニアだけは和合性はなかったですが、44代オバマは庶民的。45代トランプは人気。そして今は46代バイデンです。
代数の運気からみると、バイデン大統領は、攻撃本能があります。なので、ロシアや中国、北朝鮮に対してはかなり厳しい態度を示しています。何があってもおかしくない世界情勢です。
②ドイツ/フランス/英国
ドイツのシュルツ首相は、子丑天中殺なので新たな運気をドイツにもたらしますが和合性の年なので、若干、問題の諸国と和合する動きが出るでしょう。
またフランスのマクロン大統領は寅卯天中殺で天中殺の真っ最中。国内にいろいろ問題が発生して苦しい一年になります。
英国はスナク首相が午未天中殺。人気は最初はありますが、徐々に低下。
それは経済がかなり悪化するからです。かつての大英帝国は昔の話。今では先進国の中でも落第生的になります。
③ロシア
昨年末の夕刊フジに、先日他界された政治評論家の鈴木棟一先生が、私のコメントを書いておられました。
すなわちプーチンは戦争を起こすかもしれない。2022年の前半は運気が強いが、徐々に弱り、未来がないと。
その通りの展開です。更に言えば2023年は一段と運気が下がり、表舞台から消えそうな運気です。
プーチンは午未天中殺。彼の代でロシアの良さは終わるでしょう。
④中国
習近平主席は、辰巳天中殺。中国の流れを変えました。
2022年までは名誉が与えられる年なので三選されましたが、独裁政治となってしまいました。
運命論からすると、独裁は長続きはしません。彼は2024年、2025年が天中殺。
徐々に行き詰まる運気です。
ゼロコロナも失敗。不動産の失敗。
自然災害とロシアのウクライナ侵略により食料や燃料の不足。国民が納得しない状況に直面するでしょう。
⑤韓国と北朝鮮
ユン大統領は、申酉天中殺。運気的には東と南が吉方で、北は忌神。
だから北朝鮮に厳しく、日本やアメリカとは親しくしたいのは自然。
ただ、星からすると仲間が増えにくく、孤独さを維持。頭は良いが、なかなか政策は実現が難しい。
運気的にはここ数年は悪くないが、卯年は苦労が多い。
北朝鮮の金正恩は、辰巳天中殺。卯年は前半まではなんとか頑張れるが、後半から運気が一気に下がり、そのまま天中殺に入る。
政権は長くは維持出来ないでしょう。
陽の時代における身の処し方
時代を算命学の陰陽論で分けると、今は陽の時代です。算命学ではかつては今から約50年ほど前が陽の時代でした。
その時代は、世界が日本の製品を求め、安く優れた製品が毎日のように世界に輸出されていました。
あれから約50年。今回の陽の時代は、あの時代の活気はありませんが、コロナにも負けず、日本のメーカーはそこそこ頑張っており、他国に比べたらまだ安定しています。
但し、新たな時代には、今までとは違う発想が必要です。
過去の成功に甘んじている会社は5年先、10年先には存在しないでしよう。
更に良くなる為には、次のような心がけをする必要があります。
①何があっても大丈夫と言う
辛い時代ですが、絶対に使ってはいけない言葉が「不安だ」「暗い」「駄目かもしれない」などの「陰の言葉」。
それに対して「何があっても大丈夫だ」「全ては意味があり、幸せへの入り口だ」と言っていると、本当にそうなる。
②過去を忘れる
過去は過去。過去に大成功をしたとしても、それは過去の事であり、今それを思っても意味がない。
また過去に嫌な事があっても、それは過去の事。それを引きずる必要はない。
過去は過去、今は今。そして未来はこれから作るもの。過去は忘れるべきもの。
③有り難うと言う
幸せへの入り口は、常に有り難うと言うこと。誰に対しても、どんな場合でも。
良寛さんという高僧、ある時、船に乗っていたら、船頭が彼の人気に嫉妬して船から落としたそうです。
しかし溺れかかった良寛さんを、最終的には助けた。
そうして船に戻れた良寛さんの最初の言葉が「有り難う」だったそうです。
決して自分を突き落とした事を非難せず、感謝したそうです。
④毎朝、決まった時間に同じ事をする
それにより昨日と違う自分に気づく。
もしいつもと違う良くない事が起こったら、その日の行動を少し変えてみるなど、自分の運気をチェックする事が出来る。
令和5年を迎え、皆々様のご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げております。
算命学・中村嘉男氏の教えです。