2004.02.01荒金格言

2004年2月の格言

平成16年2月の格言は「社長の未来像」です!

すぐれた企業は、
必ずすぐれたビジョンを持っている!

会社は絶対に潰してはならない。
いつ・いかなる場合にも利益をあげて存続させなければならない。
これが経営者の最低限度の社会的責任である。
そこに働く人々の生活を保障すると言う社会的責任である。

次に、社会に貢献すると言う「責任」を持っている。
その為には、会社自体が繁栄しなければならないのだ!
繁栄は、社会がその会社を必要としている
なによりの証拠である。

経営者は、まず以上のような社会的責任を
自覚してもらいたいのである!

さらに、従業員に対する人間的な責任がある。
「とにかく食っていれけばいい」
「もうこれ以上大きくしない」
「こじんまりやるのが私の主義だ」
と言うような社長に、よくお目にかかる。
こういう生き方は、個人としてなら結構である。
はたから、とやかく言う事はない。

しかし!経営者は従業員を抱えているのだ。
社長がこのような気持ちでいたら。。。
従業員は浮かばれない。

人間はにな生活の向上を願い、
自己の才能を発揮したいと言う欲求を持っている。
一個の人間としての「自己拡大」の本能である。
会社を発展させなければ、
従業員の自己拡大の欲求は満たされない。

人間としての欲求を無視する事になるのだ。

いったん、経営者を頼って入社してきた人間の
欲求を満たしてやろうとしないのは、
人間性無視もはなはだしいと言えよう。

経営者は、以上のような社会的責任と
従業員に対する人間的な責任の両方を
負っているのだ!!

その為には、どうしても長期的な繁栄を
実現させなければならないのだ。

この自覚が経営者の使命感である。
この使命感がない経営者は
経営者の資格がないのだ!

この使命感の土台の上に、経営者の持つ
人生観・宗教観などの哲学を積み重ねて
「わが社の未来像」
を心に描く必要がある!

それを繰り返し反芻し、温め、次第に高めてゆく。

その未来像は、自分に言い聞かせるだけでなく、
絶えず従業員に語り、社外の人に話すのである。

それが従業員に希望を持たせ、
社外の人々の援助や協力が得やすくなる。

自らは、それが潜在的に植えつけられて
「必ず実現してみせるぞ」
と言う新年が生まれてくる。

こうなればしめたものである。
未来像に基づく、長期目標が設定され、
目標達成のための青図が引かれ、
発展への軌道に乗ることのなるのだ。

計絵者の使命感を土台にした未来像の
ないところに経営はない、繁栄はない。

すぐれた企業は、必ずすぐれた未来像を持っているものである。

一倉定先生の社長学 第7巻「社長の条件」より

荒金格言一覧へ