2017.04.01荒金格言

2017年4月の格言

平成29年4月の格言は

「危険がない」
と感じた事業こそ
失敗の危険が大きい

 

ブームというのは
供給過剰の直前の状態だと思うべきである
その時に乗り出してもすでに時機を失っている
だからブームになったものは
いくら食指が動いても
絶対に乗り出してはいけないのだ

特に大企業が乗りだしたときは
供給過剰が間違いなく起こると思ってよい

新事業のタイミングというものは
まだブームにならず
先行きがどうなるか見通しの難しい時に
あるのだということを知らなければならない
そして、その時には失敗の危険も多いのである

危険のないと思われるときは
すでに時機を失っているのだ
「危険がない」と感じた事業こそ
失敗の危険が大きいのである
「成否相半ばする」と感じた時が
「失敗の危険の少ない最後の時期」
というべきである

新事業を興すタイミングは難しい
その難しいことを決めるのが社長である


一倉定先生著「一倉定の経営心得」事業活動の本質より





荒金格言一覧へ